スポーツ史第二弾。

ヤクルト対巨人戦

ヤクルトの伊藤智人が新人としてデビューした年である。

その年
開幕からローテーションに入っていた伊藤はオールスター前までに防御率0,91という凄まじい記録を残していた。
そして何故か伊藤が投げると打線が奮起せずいつも0点だったような事を憶えている。

そして注目の一戦。
その試合も投手戦となっており両軍8回までスコアボードが0で並び、更に伊藤はそれまでに高速スライダーを武器に16奪三振というセリーグ記録だったか?を達成していたのだった。
9回の表ヤクルト攻撃も0で終わり裏の巨人の攻撃。
簡単に2アウトまでとりあと一つというところ
最後のバッター篠塚
カウントの記憶はちょいと曖昧だが確か2、3だったと思う。

最後の一球前

何度もバッターボックスを外す篠塚(この間が絶妙!)

少し苛立ったような伊藤

何か嫌な雰囲気を感じる俺

そして渾身の一球!

待ってましたと言わんばかりに一閃!

打った瞬間うわぁっ

それはライトポールを巻いてスタンドに吸い込まれていった。

伊藤はブルペンに戻りグラブをたたきつけた。

篠塚は敵ながら天晴れで勝負師の年期というのをまざまざと見せつけられた。
また伊藤のときの打線の不甲斐なさに腹もたちました。

名場面の時必ず起こる異様な空気感はなんなんでしょう?
絶対なにか起こる!と雰囲気で悟ってしまうような?
おそらくその瞬間こそが一流の証なのでしょう。

伊藤はその後、故障に泣く野球人生でしたが故障さえ無ければ間違いなく上原、松坂なんか目じゃない大投手になっていたはずです。

あの試合にヤクルトファンは伊藤智人の素晴らしい未来を見たのですから。

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